遺言書の存在の確認

遺言書の有無の確認

 

栃木・宇都宮の相続手続何でも相談室 室長の石川です。

 

本日は「気をつけなくてはならない、遺言書の存在」についてです。

いったん決めたことがひっくり返ることがあり得ます。

 

遺言による相続は法定相続に優先する

被相続人が法的効力のある遺言書を残していて、遺産の内容が明確にされ、

その配分についても明示されている場合には原則としてそれに従います。

これを「指定分割」と言います。

 

ただし、相続人全員が同意するならば遺言に従わなくても構いません。

たとえば遺言に「配偶者にすべて譲る」とあっても配偶者自身が子にも分けたと考え、子もそれを受け容れるならば親子で遺産分割協議をし、そのとおりに遺産を分配できます。

「兄弟姉妹全員で均等に」とあっても相続人全員が合意すれば均等にする必要はありません。

 

遺言の存在を相続人全員認識した上で相続全員の協議により遺言とは違う内容の遺産配分を行うことはOKだということです。

 

これとは逆に、遺言書の有無を確認することなく、遺産配分について遺産分割協議を終えてしまった後になって遺言書が発見されたときには、遺産分割協議の内容次第では遺産配分をやり直さなくてはならない場合もあります。

 

後々の面倒を避ける意味でも、まずは被相続人が遺言を残していないかを念入りに確認すべきです。

 

2017.9.19記

 

少なくとも公正証書遺言であれば公証役場に行けば亡くなった方が遺言を遺しているか検索できます。全国単位でできますのでお近くの公証役場に行けば検索可能です。

私が実際に経験した話です。

その案件は遺産の分配に争いがあったケースでした。

私が「遺言書があったらあっという間に解決なんですが・・」と冗談半分で

依頼者に遺言検索サービスを利用を勧めたところ、

何と、ヒットしてしまいました。

公正証書遺言が発見されて争いが一発で解消です。

私も鳥肌ものでした。

やってみるものです。

 

 

遺言書が見つかったら・・・。

被相続人の死後、遺言書が見つかったら、公正証書遺言以外の遺言書(自筆証書遺言、秘密証書遺言等)が見つかったときには、保管している人、または発見した人は死後速やかに地域の家庭裁判所に提出し、検認を受ける義務があります。

 

家庭裁判所での検認手続

検認は遺言書が正しいものかを確かめ、遺言書の存在を明確にし、記載内容を確認して改ざんを防ぎ、保存を確実にするために行われるものです。

公正証書遺言の場合にはこの手続は不要です。

遺言書が封印されていない場合には検認を受ける前に開封しても構いません。

しかし封印されている場合にはそのまま提出する必要があります。

開封は家庭裁判所において相続人またはその代理人立会のもとでのみ認められています。

 

これに違反し勝手に開封すれば過料(5万円以下)に科せられます。

また故意に検認の請求を行わなかった場合にも過料が科せられます。

検認の手続きには遺言書原本の他、被相続人の死亡が記載された戸籍謄本、相続人全員の戸籍謄本、相続人以外にも遺産を受け取る人がいる場合にはその者の戸籍謄本を添付して、「遺言書検認審判申立書」を家庭裁判所に提出します。後日、家庭裁判所から相続人などに検認の期日が通知されます。

検認当日には相続人等が立会のもと遺言書の内容が確認されます。

なお、検認には手続費用がかかります。(遺言書1通につき収入印紙800円+連絡用の郵便切手代)

 

遺言書に書かれたことは被相続人の「大切な気持ち」です。できるだけそれを実現させる方向で手続きを取るべきだと思います。

 

 

2017.9.17記

ちなみに検認手続きは相続全員が出席しなければ成立しないわけではありません。単なる証拠保全です。

遺言内容の有効無効は別な話です。

自筆証書遺言を発見したときにはまずは検認手続きを急ぎましょう。

 

 

 

 遺言書を隠匿、改ざんした者は相続人の資格を失う

遺言書の検認請求をせず、さらに隠匿した場合には相続欠格により相続権を剥奪されます。

また遺言書を改ざん(偽造・変造)した場合には相続権を剥奪されるだけでなく、刑事責任も問われます。

 

遺言書が2通以上ある場合

遺言書が2通以上ある場合には新しい日付のものが優先されます。

新しい遺言が前の遺言の一部だけを訂正したり取り消さす内容の遺言だった場合にはその部分については新しい遺言が有効になりますが、それ以外の内容に関しては前の遺言内容が有効です。

 

遺言の隠匿改ざんの問題が発生するのは発見された遺言が自筆証書遺言だった場合です。

このような問題は公正証書遺言である場合には発生しません。

遺言を作成するのならやはり公正証書遺言をお勧めします。

 

2017.9.17記

「遺言書があるから・・」というご遺族様の自信がなさそうなご相談依頼のお電話の後に伺った先で見せられるのは、ほとんど「自筆証書遺言」です。

「遺言だけを残してやっただけでもありがたいと思え」

そこで目にするのは、遺言者のそういう声が聞こえてきそうな「作品」です。

封印されていて中味をみることもできないもの、正直字が汚すぎて何が書いてあるのか読めないもの、内容が意味不明支離滅裂なもの、そもそも民法上の有効要件がアウトなもの・・・

 

有効要件を欠いているものは即アウト宣告です。

その他のものも、私の私見では、ほとんどアウトですが、その場で白黒決めるのは苦しいカテゴリーに属しますので、「弁護士にご相談下さい」と言って何もできず退去せざるを得ません。

 

 

「自筆証書遺言」、ここから遺族の苦労や手間が始まります。

家裁での検認手続き、もしかしたら遺言自体の有効無効を巡る裁判・・

 

私の個人的な意見は遺言するのなら絶対公正証書遺言です。

 

 

以上、栃木・宇都宮の相続手続何でも相談室でした。

 

 

 

 

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